剪定及び樹木について

何で枝を切る必要があるのか?という根本的な疑問を仕事をしながら感じることがありますが、第一に枝が込み合って
いると虫がついたり、病気になりやすくなり、結果,木が不健康になります。木の健康を守るということも植木屋の仕事のひとつだと思います。
もし木が枯れてしまったら仕事が無くなるわけですから!樹木は何の為に枝を伸ばし、葉をひろげるかというと樹木は葉、
又一部の樹木は幹の樹皮でも太陽の光を受け、糖(わかりやすく言うと栄養分)をつくります。
落葉樹を例にとって考えると春に芽を出し、葉をひろげていき、やがて木全体で太陽の光を受け、しかもなるべく多くの栄養分を吸収するために
枝を伸ばしていきます。初夏から秋にかけて太陽の光を受け、厳しい冬をのりきるために葉でつくった糖を幹や根に送り貯蔵します。
そして十分に栄養分が貯まったら必要のなくなった葉を徐々に落としていき、やがて葉が無くなります。
冬は休眠期になるため葉は必要ありません。貯めてあった栄養分で冬を乗り越え、春になるとまた芽をだし葉をひろげていきます。
おおまかですがこれが落葉樹の一年のサイクルだと思っています。ですから樹木は栄養を貯めるためにどんどん大きくなっていこうとします。
ただし、大きくなるといってもお庭などでは敷地に制限があるため、あまり枝を伸ばすと隣の樹木の葉にぶつかってしまい互いに光を受けようと競争し、
負けたほうの枝は枯れてしまいます。
隣同士のどちらかが枯れたり、弱ったりしないためにも剪定作業が必要になっていきます。お庭にある樹木にバランスよく太陽の光があたるように、
樹種により陽樹・陰樹など太陽の光をたくさん浴びたい樹木と少しの日差しでもかまわない樹木もありますので、考慮しなければなりませんが、
一本の樹木にも上から下まで日があたるように剪定します。
一般的に上の枝は下の枝に比べて透かし気味に剪定するとよいと言われています。
それは下の枝のほうが日があたりにくいからだと思います。
余談ですが植木屋さんはのんびり、鋏でパチパチ切っているイメージがあるようで、何にも考えてないように見えるかも知れませんが
ちゃんと考えながら仕事をしています(たまに本当に考えてない人もいるけど、、、)でも見分けるのは難しいです。
見分けるというと植木屋さんは中高年のイメージがあるようで私は38歳でして経験がないように見られますが、今は転職なので中高年から
植木屋を始める人もいますのでおじさんでも私より経験の浅い人もいれば私より若くても才能のある人もいますので見た目での判断は出来ません。
話を戻し、よくお客さんから「この木、お花が咲かない・少ない」「実がならない」と相談されますが、それは大変に難しい問題です。
なぜなら原因と考えられるものはたくさんあるからです。いくつかの原因をあげてみます。
1、樹木が若すぎる及び老木
2、日照・水・肥料分が不足している 
3、花芽文化期 
4、剪定時期の誤り
5、害虫に花芽を食害されてしまった
6、自家不結実性 

7、隔年障害 

などあり、このほかにも原因と思われることもあるので、一見しただけで判断できるものとそうでないものとあり、これもまた見分けが難しいです。
私なりの解釈ですが、
、若木は樹木自身を大きくするため、枝や葉をつくるのに栄養分を使い、花や実まで養分がいき届かない。
、樹種により好みが違い、太陽をいっぱい浴びて、水をたくさん飲み、肥料もたくさんほしい樹木から日陰が好きで
   
水と肥料は少なめで十分な樹木までありますのでそれぞれの樹木の好みにあわせます。
、花芽文化期といって、花芽を形成する時期がそれぞれあり、その都市に花芽をつくり花を咲かせる樹木もあれば、
   夏に花芽を形成し、翌年の春に咲かせたりなど樹木によってバラバラで、せっかくつくった花芽も病害虫や
   
異常気象(例・台風)等により落ちてしまうこともあります。
、花芽のついた枝を切ってしまえば花がさかなかったり少なくなったりするのは当然です。
、自家不結実性は一本の木では実がなりにくいことで、同じ種類の木でも違う品種(相性があります)が近くにあった
   
ほうが実がつきやすいです。ウメやブルーべりなどにその傾向があるようです。
、隔年障害とは一年おきにたくさん実がついたり、つかなかったりすることで、たくさん実をつけるとその分樹木の
   
栄養分を使ってしまい次の年は少なくなった栄養分を貯めることに精一杯で実をつける余裕がなくなり、次の年は
   
たくさん貯まった栄養分があるためたくさん、実をつけることが出来るというサイクルになります。
   
これを防ぐにはたくさん、実をつけたときに、もったいないですが実を半分ぐらい採ってあげると、その分、樹木の負担
   
が減りますので次の年もある程度の実つきが期待できます。
  いままで述べたのはあくまで自分の経験や調べたことによりますが上記のことをやってもまったく花がさかなかったり、
  実がつかないこともあり、まだまだ勉強不足です。